糖度20度。それでも僕は「んっ?!」と思った。
毎日見ているものほど、その価値は見えなくなる。10年間、白とうもろこしを食べ続けて気づいたこと。
「今日は、少し甘さが落ちたかな。」
収穫した白とうもろこしを一本食べるたび、そう思う日があります。
10年間、夏になると、
収穫したその場で皮をむき、一本味見をする。
それが僕の日課でした。
だから、自分の舌を疑ったことはありませんでした。
ところが糖度計で測ると、
20度。
「えっ、本当に?」
思わず、もう一度測り直します。
結果は同じ。
20度。
甘くないと思っていたのは、白とうもろこしではありませんでした。
ズレていたのは、僕の感覚でした。
毎日食べていると、基準が変わる。
白とうもろこしの味見は、一人農家の大切な仕事です。
一本一本食べて、品質を確認します。
18度にも慣れ、
19度にも慣れ、
20度にも慣れていく。
白とうもろこしは昨日と何も変わっていません。
少しずつズレていたのは、僕の舌の方でした。
毎日触れているものほど、その価値は当たり前になってしまうのかもしれません。
お客さんの反応に、毎年気づかされる。
収穫体験に来たお客さんが、一口かじります。
「こんなの初めて食べました。」
「甘すぎる!」
その表情を見るたび、
「ああ、また過小評価していた。」
そう思います。
毎日見ている僕には見えなくなっていた価値を、初めて食べる人は、まっすぐ受け取ってくれます。
そのたびに、自分の感覚が少しだけ元に戻る気がします。
あなたが毎日していることも、一緒かもしれないですね。
ここまで書いていて、ふと思いました。
これって、あなたが毎日していることも一緒かもしれないですね。
毎日仕事をしている人。
毎日料理を作っている人。
毎日子育てをしている人。
毎日誰かのために頑張っている人。
続ければ続けるほど、それは当たり前になります。
そして、
「まだまだ。」
「もっとできる。」
そうやって、自分の基準だけが少しずつ高くなっていく。
でも、初めてそれに触れた人は、
「こんなの初めて。」
そう感じているのかもしれません。
糖度計が教えてくれたこと。
白とうもろこしには糖度計があります。
だから、自分の思い込みは数字が修正してくれます。
でも、人にはありません。
糖度計は20度でした。
変わっていたのは、
白とうもろこしではなく、
僕の方だったようです。
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職場の人(米農家)も自分の代で廃業するっているし。
JAや卸が不当に搾取したり買い叩いてる現状ではそこから外れた流通に乗れない人はいつ廃業するかどうかではないしょうか。
だから、私は知り合いの農家から直接桃を毎年買ってますね。
世の中は一次産業の重要性を全く理解してない。
厳しいー!
昔畑でとうもろこし狩りやってその場で食べて甘さに感動したの覚えてますけど、農家が妥当な収益得るのって課題ですよね。
いずれは食べていけなくなっちゃう。