考えすぎる僕には、農業がちょうどいい。
頭の中がうるさい僕を、畑と自然が静かにしてくれる。
草刈機を動かして、目の前の草をひたすら刈っている。
暑い。汗が出る。エンジンの音がうるさい。
さっきまで頭の中をぐるぐる回っていたことが、いつの間にか遠くなっています。
別に、悩みが解決したわけではありません。
ただ、頭の中が少し静かになる。
そんな時、ふと思います。
考えすぎる僕には、体を動かす農業がちょうどいいのかもしれない。
僕は昔から、たぶん人より考えすぎる方です。
仕事のこと、お金のこと、人間関係のこと、これからの人生のこと。
「あの時、違う言い方をした方がよかったかな」
「このままでいいのかな」
「もっと違う方法があるんじゃないか」
答えが出ないことまで、頭の中で何度も繰り返してしまいます。
そして考えれば考えるほど、頭の中がいっぱいになって、逆に動けなくなる。
そんな自分にとって、畑という場所は意外と相性がいいのかもしれません。
体を動かしていると、頭が静かになる
農業は、もちろん頭を使う仕事です。
何を作るか。いつ種をまくか。肥料をどうするか。どこで、いくらで売るか。
考えることはいくらでもあります。
でも、畑に出てしまえば、体を動かす時間が圧倒的に長い。
収穫する。
運ぶ。
草を刈る。
畝を作る。
野菜を調整する。
車に積んで、納品する。
夏なら汗だくになります。
草刈りをしている時は、目の前の草を見る。
収穫している時は、一本一本の野菜を見る。
土を触れば、乾いているのか、湿っているのかを感じる。
頭の中だけにいた意識が、少しずつ目の前に戻ってきます。
考え事が消えたわけではありません。
でも、さっきまであれほど大きかったものが、少し遠くにいく。
僕にとって体を動かすことは、考えることから一度離れるための方法なのかもしれません。
畑にいると、自然はずっと巡っている
農業を続けていると、自然には自然の時間があることも分かってきます。
種をまいたからといって、明日収穫できるわけではありません。
雨が降る。
太陽が出る。
土の中で根が伸びる。
季節が進み、少しずつ作物が育っていく。
僕が毎年育てているとうもろこしもそうです。
何もなかった畑に種をまき、小さな芽が出て、それが僕の背丈を超えるほど大きくなっていく。
そして、とうもろこしを収穫し終えたら、畑を片付ける。
また土を作り、畝を作って、次の作物へ向かいます。
これを何年も繰り返してきました。
畑にいると、自然はずっと巡っているんだと感じます。
そして考えてみれば、人間もその外側にいるわけではありません。
僕たち人間も、その循環の中で生きています。
農業をしているからといって、自然のすべてが分かるわけではありません。
天気はいまだに思い通りにならないし、野菜だってこちらの都合では育ってくれません。
それでも10年間、畑で季節が巡っていくのを見ているうちに、その循環をほんの少しだけ理解できるようになった気がします。
そして、その感覚は不思議と、頭の中まで整理してくれます。
何でも、今すぐ答えを出さなくていい。
今は種をまく時なのかもしれない。
まだ待つ時なのかもしれない。
収穫する時もあれば、一度終わらせて、また土を作る時もある。
自然を見ていると、物事にはそれぞれのタイミングがあることを教えられます。
すると、自分の人生も少し長い時間で見られるようになります。
自分を変えるより、自分に合う場所を選ぶ
不思議なことに、ずっと考えても分からなかったことが、何も考えていない時に突然つながることがあります。
「あ、そういうことか」
机に座って考えていた時には出なかった答えが、草を刈っている時にふっと出てくる。
僕はこれまで、問題があれば「もっと考えれば答えが出る」と思っていました。
分からなければ、さらに頭の中へ潜っていく。
でも気づけば、同じ場所をぐるぐる回っている。
そんな時は、逆なのかもしれません。
答えを出すために、いったん考えるのをやめる。
体を動かす。
自然の時間に触れる。
目の前にあるものに集中する。
そうすると、頭の中に少しだけ余白ができます。
もちろん、農業をしていれば悩みがなくなるわけではありません。
天気は思い通りにならない。
野菜も思い通りには育たない。
売れる時もあれば、売れない時もある。
体だって疲れます。
それでも農業を続けてきて分かってきたのは、僕は「考えてから動く」より、「動きながら考える」方が合っているのかもしれないということです。
考えすぎるのは、自分の欠点だと思っていました。
もっと気楽に考えられたら。
もっと簡単に割り切れたら。
そんなふうに思うこともありました。
でも、性格そのものを無理に変えなくてもいいのかもしれません。
自分を変えるのではなく、
自分に合う環境を選ぶ。
頭の中がうるさくなったら、畑に出る。
草を刈る。
土に触る。
汗をかく。
季節が巡っていくのを見る。
考えすぎる自分を変えなくてもいい。
今すぐ答えを出さなくてもいい。
頭がいっぱいになったら体を動かして、自然の時間に少しだけ自分を合わせてみる。
野菜を育てているつもりだったけれど、
10年間、畑に整えてもらっていたのは、僕の方だったのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。これからも、畑や日常生活で感じたことや、野菜づくりを通して見えてきた生き方の話を書いていきます。よかったらフォロー、無料購読登録してもらえるとうれしいです。
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私も観葉植物の鉢植えや家庭菜園で土に触れていると、落ち着きます。
の中が落ち着いて心地いです。
昨日草むしりしながら同じようなこと考えてました
草むしり体験1時間500円っていうビジネスできないかな?
頭の中スッキリしますよって感じで
無理だろうな…😅